濃縮!社会福祉士 無料!過去問特集

要点のみを集中的に学習

「過去問特集」コーナーでは、社会福祉士試験で過去に出題された試験問題と解答を掲載しています。過去問は自分の実力を試す際に、チャレンジすることもできますが、それ以上に「学習をこれから始める!」といった時期に活用するのが非常に効果的です。過去問を見れば、試験の傾向をつかむことができます。社会福祉士の学習を、これから始めようとしている方も、ぜひ一度、過去問を解いてください!

第24回過去問題

相談援助の理論と方法①

専門科目

第91問
ソーシャルワークにおけるストレングスモデルに関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1. ソロモンは、ストレングス視点の原則のなかで、すべての個人,衣族,集団,コミュニティはストレングスをもつと述べた。
2. ホリスは、心理社会的アプローチにおいて、クライエントの動機づけ,情緒的能力,知的能力,身体的能力からなる能力をストレングスと表現した。
3. ジャーメインは、ストレングスアプローチの立場から、ストレングスはエンパワメントの要素であり資源であると述べた。
4. ラップとゴスチャは、ストレングスモデルの原則の一つとして、地域を資源のオアシスとしてとらえることを挙げている。
5. リードとエプスタインは、課題中心アプローチにおいてストレングスを中心に位憧づけ、援助を短期間で計画的に実行することを重要視した。

 

第92問
パールマンが提唱した問題解決アプローチに関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1. クライエントが問題をもつことを病理であるととらえて、クライエントへの診断と処遇の過程を重視した。
2. 問題解決の過程をクライエントとともに構築していくことを重視し、クライエントがもつ「解決イメージ」に焦点を当て、短期間で解決に導くことを尊重した。
3. クライエントの問題に対して、「この原因がこの結果を生む」という原因と結果の直線的な関係からとらえようとした。
4. クライエントが社会的役割を遂行する上で生じる葛藤の問題を重視し、その役割遂行上の問題解決に取り組む利用者の力を重視した。
5. ソーシャルワーカーの問題解決能力をワーカビリティと名付け、その向上のためのスーパービジョン過程を重視した。

 

第93問
事例を読んで、Aさんの発言に対するG相談員(社会福祉士)のこの段階における対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
〔事例〕
R総合病院の相談室に、妻(51歳)と息子(17歳)の三人で暮らしているAさん(56歳)が、妻の主治医から紹介されて来所した。Aさんは、妻がこのたび若年性認知症と診断され、初めて相談室を訪れた。G相談員が面接を開始するとAさんは、「妻の調子がおかしくなって家族の生活が一変した。妻は家事もまともにできなくなり、私が仕事から帰ってきても部屋は散らかっているし、食事の準備もできていない。私も疲れているのでつい怒鳴ってしまう。このたび若年性認知症と診断され、これから通院を続ける必要もあるが、息子の受験も近いので困っている。どうしたらいいか」と話した。

1. 妻を入院させることを提案して、専門病院への入院手続を進める。
2. Aさんの怒鳴るという行為をたしなめ、妻の気持ちに寄り添うよう指示する。
3. 息子のことを大切にするように伝えて、息子の受験を優先するように提案する。
4. 妻への介護が十分にできるように、Aさんに就労のあり方を見直すように勧める。
5. 具体的なサービスに関する情報提供を行い、継続しての面接をAさんに提案する。

 

第94問
相談援助におけるアセスメントツールに関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1. ソシオグラムとは、成員間の選択,拒否関係を図式化して、小集団における人間関係の構造を明らかにするためのものである。
2. MDSとは、支援の対象となる地域の課題解決に向けて、その課題を客観的に測定するためのものである。
3. エコマップとは、白地図に物的資源を記入して、クライエントと自然環境の関係を明らかにするためのものである。
4. PIEとは、クライエントが担ってきた役割や経歴上の出来事を取り上げて、その人生行路を観察するためのものである。
5. ジェノグラムとは、クライエントに樹木の絵を描かせて、家族における世代間の関係を理解するためのものである。

 

第95問
事例を読んで、H相談支援専門員(社会福祉士)による支援計画の作成に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
〔事例〕
脳性麻痺により重度の身体障害があるJさん(27歳,女性)は、母親(58歳)と二人暮らしで、母親による介護を頼って生活していた。しかし、Jさんは将来は就労や一人暮らしをすることを希望していた。ある日、母親の持病が急に悪化して、入院治療が必要ということになった。Jさんから電話連絡を受けた相談支援事業所のH相談支援専門員は、Jさん宅を訪問し、母親入院中のJさんの介護をどうするかという相談を受けた。Jさんは急なことで動揺しており、母親が入院中の自分の介護を誰に頼んだらいいかを心配している。H相談支援専門負は緊急のアセスメントを行って、母親が入院している間のJさんの支援計画の作成に取り掛かった。

1. この機会に、Jさんと母親との親子関係を過去にさかのぼって分析し、Jさんの一人暮らし実現に向けた支援計画を作成する。
2. この機会に、就労による社会参加と地域での自立生活という、Jさんの将来の理想と目標に向けた支援計画を作成する。
3. Jさん親子の動揺が激しいので、自らの専門的な判断によって支援計画を作成する。
4. 母親が入院予定の病院のソーシャルワーカーと協力して、Jさんの支援計画を作成する。
5. Jさんにも計画作成に参加してもらい、起こり得るリスクへの対応を踏まえた支援計画を作成する。

 

第96問
事例を読んで、Kソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
〔事例〕
病院に勤務するKソーシャルワーカーは、交通事故による外傷で左半身が麻痺したLさん(43歳男性)を主治医より紹介され、退院援助を行うことになった。Lさんはこの事故によって失業し、退院後の就職の見通しもなく、また、そのことが原因で家族との関係がうまくいっていない状況にあった。Kソーシャルワーカーは、同室者がいない時間にLさんの病室を訪れ、Lさんからの了解を得て面接を始めた。 最初は順調に話をしていたLさんであったが、Kソーシャルワーカーが家族との関係について質間を始めると、徐々に表情が険しくなり、「家族のことは話したくありません。もう結構です。出て行ってください」と言った。

1. Lさんの意向を尊重して面接を中断し、主治医に面接に応じるよう説得してもらう。
2. 面接の継続は難しいと判断し、Lさんの気分を害したことをおわびし、Lさんの家族及びかつての職場の上司から情報を得る。
3. Lさんの気分を害したことをおわびし、質問内容を変え、Lさんの障害に焦点を当てるようにする。
4. Lさんの気分を害したことをおわびし、間を少し空けて改めて面接を行うことにする。
5. 個人的な情報について聞くことが必要だと説得し、Lさんへ根気よく質問を掛する。

 

第97問
妻と二人暮らしのMさん(78歳男性)は、半年前にくも膜下出血で倒れ、その後遺症として左半身麻痺がある。Mさんは、訪問介護と通所介護を利用しながら、妻の介護により自宅での生活を続けていた。Mさん担当のN介護支援専門員(社会福祉士)は、これまでも定期的な訪問を行い、Mさんの状況把握を行ってきた。しかし、Mさんが最近風邪で寝込んだことをきっかけにADLの低下がみられ、妻の介護負担も増えつつあった。先日、家庭訪問した際にもN介護支援専門員は、「今はなんとか頑張れているが、このままでは不安で…」という相談を受けていた。次のうち、N介護支援専門員が行ったケアマネジメント業務を表す用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1. コーディネーション
2. スクリーニング
3. モニタリング
4. アウトリーチ
5. コンサルテーション

 

解答

第91問 4
第92問 4
第93問 5
第94問 1
第95問 5
第96問 4
第97問 3

次のページへ
過去問特集目次へ

教材のお申し込み

注目の記事

濃縮シリーズ紹介

なんでも百科

社会福祉士とは

社会福祉士の試験勉強